起業する際には、事業内容に合わせたリスクマネジメントを知っておきましょう。

起業する際に知っておきたいこと②

起業を目指すのであれば、基礎的な知識だけを身に着けていればいいというものでもありません。
経営を行う上であらゆるリスクを想定して、その対策を考えておく必要があります。

 

中でも注意しておきたい労務関係のリスクと、訴訟のリスクについて解説していきます。

 

 

労務管理を考える

提案するビジネスマン

従業員を雇う場合、労働時間や給与、業務内容や福利厚生など労務管理について考える必要があります。
これらの労働条件は、口頭でのやり取りだと後々行き違いが発生してしまう可能性があるため、契約書という形にしてお互い持っておくことが理想です。

 

また、従業員の出勤管理や賃金管理、各種保険の加入、健康管理、ハラスメント対策など労務管理の内容は多岐に渡ります。

 

これらの労務管理を徹底することによって従業員からの信頼も得られ、よりよい企業へと成長していくでしょう。

 

 

訴訟リスクを考える

新たな事業を興したとしても、取引先である起業との関係は欠かすことができません。
その取引先との契約に違反してしまったり、信用を失うような行為をしてしまったりした場合、訴訟されて損害賠償を請求されてしまうケースがあります。

 

これは何も企業間でのみ起こる問題ではありません。
自社内であっても、経営に携わる取締役や役員が定款で定めていたことに違反し、会社に損害をもたらした場合、会社に代わって株主が損害賠償を求める株主代表訴訟が起きてしまう可能性もあります。

 

いずれにしても、会社を相手に起こす訴訟であるため損害賠償の請求額は莫大なものになることが考えられます。

 

このような訴訟リスクを事前にマネジメントしておくことで、被害を最小限に留めることが可能となります。

 

 

リスクマネジメントの重要性

リスクマネジメントとは、事業を運営するにあたって想定されるリスクを回避、もしくは軽減するためにコントロールすることです。

 

従業員とのトラブルや企業間でのトラブルなど、会社を運営していく上でのリスクは非常に多く存在します。
経営者であれば、これらのリスクから従業員や会社をどのように守るか考えておく必要があります。

 

リスクマネジメントの具体的な方法としては、

 

  • 想定されるリスクを洗い出し、リスト化する
  • 洗い出されたリスクに優先順位をつけておく
  • 優先順位の高いリスクを軽減する方法を考える

 

といったような流れが考えられます。
一見すると簡単なように見えますが、ケースごとにしっかりとリスクをケアする方法を考えておくことが重要になります。

 

事業によっては、被害が甚大になりかねないリスクを抱えることもあるかもしれません。
そのような場合には、労災保険の加入損害賠償責任保険の任意保険に加入しておくことも、リスクマネジメントとして有効です。

 

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